管理人はだれ！？

2018年9月18日「火曜日」更新の日記

私自身、日本のゴミ処理、環境問題の改善、そして日本人の生活文化の向上のためにはディスポーザーの普及は不可欠だと信じる者だったからである。青山はそれまで出会ったディスポーザー業者とはまったく違っていたという。「青山さんは、ディスポーザーを売ればいい、儲かればいいという人ではなかったのですね。非常に研究熱心で、当時、すでに東大で工学博士の学位をとった人を自分の下に置いて、ディスポーザー関連の技術的課題を研究させようという人でした。こういうディスポーザー屋さんにははじめて出会ったし、いまでも、彼のほかには知りません」市川のマンションには約200人分を想定した合併処理浄化槽が設置されていた。依頼を受けた青山は、このマンションの三四戸にディスポーザーを設置して、使用してもらうこととし、実に二年間という長期にわたって汚水処理状況のデータが緻密に採取されたのである。結果から先にご報告しよう。実は、水処理技術のうえではまったく問題は生じなかった。ディスポーザーの使用前よりも、汚泥処理はさらに安定し、処理機能に変動を生じることがなくなった。平たくいえば、ディスポーザーを使用したほうが、汚水処理能力も高まるという結果が明らかになったのだ。