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近くて遠い中国と日本

2018年10月3日「水曜日」更新の日記

2018-10-03の日記のIMAGE
私には悪いくせがあって、一つのことを考えたら納得いくまで追求を止めない。別にたいした頭でもないから良いアイデアも浮かばないが、頭と体が一緒に行動するまでやる。読者には気の毒だが、中国をもう一度考えるのをお許し願いたい。中国は文の国で、日本は武の国である。中国人は柔らかいのを好み、日本人は固いのを好む。ラーメンの麺を考えれば、一目瞭然である。その中国と日本は、今そしてこれから、良きライバルとしてしのぎを削る。相手は大きくて不可解で戦術にたけ、口もうまく合理的思考もするし、自己宣伝は詐欺師の如くうまい。我々と同じく、努力と忍耐も上手。こんな化け物と競って、果たして勝てるのか。私は心配で知人の中国人と話したり、大陸を旅行して分析する。成田が近いから便利で、孫子の「相手を知り、己を知る」ことから始める。中国を見て考えることだが、一つの事で私達は決して負けることはない。ただ、山ほどの情報を集めて、真実をとり出すのは、向こうが上。彼等は熱する中で冷静となり、平静の中で心を燃え上がらせる。この特質は日本人には苦手。私達旅行者は夜のプランはないので、テレビを見ないで夜の街を徘徊する。中国の民衆は道義心が低下し質が落ちたといわれるが、都会や田舎を廻っても、それは見当たらない。夜はやることがないのを幸いに、2~3人でぶらつき、開放的な酒飲み店や茶店に入り、カタコトの単語でやりとりを楽しむ。時には「足もみ」のマッサージ屋に入り、女性と筆談する。こんな夜を6回も体験すると、おぼろげながら中国人の考えやくせが解ってくる。印象を言えば、彼等は律儀で質素であり、自分中心ではあるが、正直といえる。まちがいは嫌いで、筋を通そうとする。よく「お金にきびしい種属」と言われるが、一般に接する場では解らない。どこの国も生活は厳しいのだから、金に細かいのは当たり前、といえる。それを割り引いても善良な方であり、昔の貧しき日本のように、気位もある。女性も男に負けず、貞操も固く、良い形に育っているように推察した。からかっても姿勢を崩さず、日本の若者のように軟弱ではなく、むしろ清々しさを覚える。嬉しい限りである。所得は低く、狭い家に棲み、夜も暗い道を歩きながら、近代化の荒波にもまれる人々。情報不足の近くて遠い国。見ると聞くとは大違いで、現地で接してみると、日本人と似ていて、いくらかホッとする気持になる。貧しくも、けなげである。

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