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上海の住宅事情

2018年10月4日「木曜日」更新の日記

2018-10-04の日記のIMAGE
<「広さ」を好む国民性――リビングは23㎡以上が主流>次に住宅の箱物(建物と間収り)についての、意識や好みはどうだろうか。一般論でいえば、面積は日本の住宅面積より広いものを好み、狭いのを嫌がる。日本のマンションは、平均して82平方メートルが多かった。客観的にみて、土地高・給料高で、狭いのに耐えたのは人為的要因による。その原因は日本文化が内向きで縮んでいるせいで、儒教の精神や徳川鎖国の影響がいまだに尾を引いている。その点中国文化は昔から人間中心で(人権ではない)、意識はおおらかで、広いものを好む。恥の文化もなく、まっすぐ前方を見て「好きなこと、良いこと」に心と休を合わせる。そこからは、「好きだけど別れます」というひねくれた考えは出てこない。家の広さも30坪(100平方メートル)では狭いと考え、発展途上国にして40坪を好む。中にはもっと広く、昨年売り出した湯臣集団(トムソングループ)の高級分譲は、平均価格帯が4億円、高値でH億円で、広さは1、000平方メートル(300坪)。この高層4棟は先日やっと3棟目が完売。これは特殊としても、私か視察した4現場でも、2LDKで100平方メートル、広いので132平方メートルである。歴史的にみて、文化は広がりの中に育つ。では、中身の間取りはどうか。際立つのは、リビングの広さで、家族が集い来客をもてなす。部屋が広いと、気持も伸々する。日本の流行は独立型の対面キッチンで、リビングは18平方メートルぐらい。上海のは23平方メートル以上が多い。これは一つの文化で、20年前に台湾を調べた時も、この広さは主流であった。寝室も10畳以上。中国人も欧米に留学したり、華僑のテイクバックも増えたので、だいぶ洗練化した。だが、外見が良いだけでまだまだ文化への不慣れも目立つ。例えば、手すりや換気、設備の面。浦東の高級地には日本人が多く住むマンション団地があり、静かさと便利さが街を形づくる。家賃は10万~12万円とか。40坪のスペースで、まわりに美容室や天ぷら店、日本料理店、すし店もあり、日本名のコンビニや学校もある。何となく日本人が守られているようで安心し、外国で日本人のステイタスを保つのはこういう事なんだな、と心強く思う。上海は中国を代表する顔の都市。国策で遅れを挽回しようと、林立する巨大なビル群。形、構造、色、輝きとも独特でまるで花火のよう。一方で住宅は6階までエレベーターなし。さぞや中国人は脚腰が強くなるのでは、と心配する。

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