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千葉人から見た上海住宅事情

2018年10月5日「金曜日」更新の日記

2018-10-05の日記のIMAGE
<持ち家は「高嶺の花」――急激な値上がりで投資対象化も>文明のとらえ方には落とし穴があり、自分の文化が急激に変化している時は相手方が見えず、文化が停滞している時は、相手方が良く見える。日本と中国との関係もこれに当てはまる。今回は中国を視察してきたので、代表格である上海の住宅事情について記したいと思う。根底には、千葉県人としての発想があるが、主にマンション同士を比較してみたい。まず上海では、土地は国有なので、マンション建築時に業者は、70年の単位で土地を国より賃借する。地代の払いも中国式で、一括払いすれば安くなる。その上に10棟俳ぐらいのマンションを建てて売る。分譲の方法は、所有権は国だが、専属的な使用権として各戸を売る。他人に賃貸する場合は、利用権の契約となる。地代は分譲価格に込みで2・5%。手付金を入れての予約、残金決済の仕組みは日本と大差ないが、開発許可は政府主導なので、最初の棟のを予約しても、残金を払って引き波しできるのは、最後の棟の完成時となるので、4、5年はかかる。その間、暴騰微落あり、買手の事情も変化する。何か起こるか解らない。そして、カラクリが一つ。引き渡しはスケルトン渡しなので、内装・設備・台所・バストイレは、別に金を出す。これが300万~500万円必要となるから大変。私は「マンションでなく、共同住宅ビルと呼ぶべきだ」と思うが、残念ながら中国では日本に見習って、マンションと呼ぶ。それ故、「豪房」といい、家主を「東房」と呼ぶ。さて、マンションの価格と購入者側の年収は?分譲価格は3種類あって、まず街中の立地の良い所、次に街周辺の郊外、郊外から更に40分ぐらいのバス便。中心部で1200万~1500万円。郊外で1000万円、バス便で800万円が相場。それでは買う人の年収はどうだろうか。夫婦共稼ぎで月収5~6万円がいいところ。年収60万円で安い郊外を買えば、年収の16倍強。その他に自己設備が要るから、約23倍。部屋の広さはどうかというと、概して広く一戸当たり100平方メートル以上(2LDK)。買う人は40坪(132平方メートル)を希望するが、高くなる。今までに急激な値上がりにより投資対象となったので、最近は銀行融資の書類審査で応募者を厳選して規制したが、抜け穴はある。総じて隣国日本をお手本にしているらしく、違和感はない。だが共産国なら年収の5倍がいいところと思うが、このありさま。これでは日本タタキを扇動してうっ憤を晴らすという気も起ころうというもの。

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