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ベッドタウンに残る“個性”

2018年10月30日「火曜日」更新の日記

2018-10-30の日記のIMAGE
首都である東京の、それも県勢の西半分が都心から通勤90分圏と近い千葉県は、まさに東京のベッドタウンであるが、それでも実際は昔ながらの個性も残り、東京人とは明らかに異なる気性も目立つ。それは居住しているだけでは解らないけれども、私のように商売をやり、土地売買や賃貸の仕事をしていると、自ずと千葉人の土着性や県民性が解ってきて、“東京人とちがうな、見かけとちかって面白い”と思うことが多々ある。では、私のように不動産業を営む者からみて干葉人の特質は何かというと、簡単にまとめて“自分に甘く、世間におおらかであるが、お金には結構きびしい”というのが持論。その性格の背景となる土壌は、まさに地形や環境からきていて、気候風土が温暖な上、高い山がなく平地に恵まれていて、県境線の65%パーセントが海岸線で仕切られているという、自然現象から産まれた性格ともいえる。概して内陸の人は山を見て理想に燃えるが、海岸に育つ者は水平線の彼方を見てモノを考える。それらを総合して結論づけると、“千葉人はわりと穏やかで開放的な人が多い”ということになるのだと思う。ところが、その千葉県に、昨年(平成17年)11月、降って湧いたような大事件が持ち上がり、大騒ぎ。連日テレビや新聞で大々的に報道されて、船橋市と市川市はハチの巣をつついたように注目の的。一級建築士のAがアパートメントビルの構造計算書を偽造して造り、悪質な建設会社が耐震強度不足のビルを施工したことにより“スワッ、ビルが倒壊する!地震が来たら入居者は死ぬぞ!”と恐るべき事態に。問題のビルは報道陣に囲まれ、ニュースは国会の証人喚問を経て、心配は国民的社会不安へと増長。この事件は私にとっても寝耳に水。まさか今どきの文明社会に、こんな無責任で恥ずべき仕事をしている人がいようとは、言語道断。当社も賃貸ビルを地主の依頼で10棟近く建てているので、工務店の設計士に電話。「DとBのビルは大丈夫か、構造計算は誰に頼んでいるの?」。その返答で別の人と解り、ひと安心。それでもかつて知り合った東北や関西の同業者から、「千葉は大変ですね、大丈夫ですか」と聞かれる始末。だが、私は胸を張って、はっきり答える。「構造計算をごまかすなんて、あり得ないよ。不動産業者は法律を守りながら、不況の中、四苦八苦して商売しているのが実情です」

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