部屋探しは重要!快適な生活を送る方法!あたらしくらし

トップ > 平成30年12月> 10日

アベノミクスで不動産価格が上昇する

2018年12月10日「月曜日」更新の日記

2018-12-10の日記のIMAGE
一方でビルの入居率は2013年3月期で8・7%、前年同期比でも1・2%ほどの改善にすぎません。新たな物件取得にもかかわらず配当予想もほぼ横ばい。増資の計画も特に2013年9月期には織り込んでいないようなので、賃料収入もあまり変化がないとみてよさそうです。それでもJREの投資口価格は1・8倍になったのです。なぜでしょうか。こうなった大きな理由として考えられるのが、思惑です。アベノミクスで不動産価格が上昇する。特に大手不動産会社、REITには大量のお金が流れ込むのではないかという期待感、そのことに伴う不動産の値上がり期待が後押しして投資口価格がウナギ上りになったとしか思えません。確かに今後賃料収入が現状から1・5倍になれば、この投資口価格の上昇は説明がつきますが、どんなに不動産が上向きとプロパガンダを張ったところで、5割も賃料が上昇したら日本の産業はひとたまりもないでしょう。一方で賃料が上昇せずとも不動産価格が5割上昇すれば、これも理屈に合ってきますが、さてどうでしょう。3・3%から2・4%への利回りの低下も国債レートとのイールドギャップについてももともと優良REITの代表格であるJREはリスクプレミアムが非常に小さかった。そのリスクプレミアムがさらに極小化していく姿が、今後の日本の不動産マーケットの行きつく先なのでしょうか。いったいどこまでが、リアルな不動産を裏付けにできる「思惑」なのでしょうか。バーチャルの世界では時として思惑が思惑を呼ぶ、こうした価格の上昇が起こります。またこれを追いかけるだけのリアル不動産の動きが本当に日本で顕在化してくるのか、REITというバーチャル不動産の動きからは目が離せません。

このページの先頭へ