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REITのリスク

2018年12月15日「土曜日」更新の日記

2018-12-15の日記のIMAGE
少額の投資資金では本来手が出せないようなオフィスビルやマンション、ホテルや商業施設でも、REITというハコを利用することで、数多くの投資資金を集めてこれらの大型物件に投資ができる。またそれらの施設の運用は資産運用会社というプロの会社がすべて面倒な手続きもなく運用をしてくれる。そういった意味でREITは非常に画期的な商品です。さらには買っている投資口は不動産本体ではないために、ペーパーとしてマーケットで流通する。つまり日々売り買いができることからお手軽な不動産投資の手段として多くの投資家に認知されるようになりました。しかし、一方でREITの日々の投資口価格は必ずしもその時々の不動産マーケットの現実を表わしてはいないことに注意をする必要があります。たとえば先ほどのジャパンリアルエステイト投資法人(JRE)の事例ですが、2月から4月までのわずか2カ月の期間で投資口価格が1・8倍になりました。実際のリアルの不動産では不動産価格や賃料が大幅な上昇をしたという事実はないものの、投資口価格は今後の不動産マーケットの活況を織り込んで上がっているということです。それが本当にそうなるか、ならないかは別にして。あるいは現在の投資口価格から推し量った配当利回り2・4%で日本の不動産が取引されているのかといえば、おそらくそのような低利回り(=高価格)の不動産取引がほとんど存在しないであろうことは想像にかたくありません。つまりREITの投資口価格も、この先の期待や思惑を織り込んだバーチャル不動産の価格となっているのです。したがって、REITの投資口価格が上昇しているからといって日本の不動産は買い時、などと単純に考えてはならないのです。特にREITの評価をする場合には、資産運用会社の株主=スポンサーと投資法人との力関係をよくチェックすることです。

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