管理人はだれ！？

2018年12月17日「月曜日」更新の日記

金融マーケットとリンクすることによって発達してきたバーチャル不動産。バーチャル不動産は常に金融という血液を得ながら、投資家や金融機関の思惑や妄想までをも飲み込んでその地位を築いてきました。金融という血液を得ることによって不動産は蘇り、活性化し、ふたたびマーケットで信任を受けられるようになりました。つまり、今までは不動産は読んで字のごとく「動かしにくかった」のです。ところが金融という血液をとりいれた手法を駆使することで、誰でも簡単に取得し、運用できる商品に仕上がっていったのです。そうした意味で、不動産の証券化は多くの不動産の利用価値の拡大を促し、何よりも動かなかった不動産を「動かす」ことに成功した画期的な手法と言えるものでした。しかし、バーチャルな世界がもたらした新しい不動産マーケットは私たちをいったいどこに連れて行ってしまうのでしょうか。それはリアルな不動産がきちんと裏づけられているようなものなのでしょうか。両者には実は深くて暗い溝があるのです。