管理人はだれ！？

2018年12月29日「土曜日」更新の日記

コモディティー商品が行きつく先とはネットの普及は、このコモディティー化社会のスピードをさらに加速させています。ネットを通じてあらゆるものの情報が公開され、比較される。このフィルターにより、モノの価値が普遍化され、やがて価格競争が生じ、モノやサービスの値段が下がっていくのです。不動産の世界も、今やこの社会現象の洗礼から無縁ではありません。以前は憧れだったマイホーム。今では結婚をするとどちらか一方の親の家は余る時代です。余っていても賃貸資産などに活用できるような家ならよいですが、郊外の駅からバスに乗る案件などは借り手もつきません。マンションも今では普通にみんなが住んでいる形態。よほどの高級マンションでもないかぎり、中古物件としてその資産性に魅力を感じる物件は少なくなっています。新築マンションはどうでしょうか。今ではどの新築マンションでもある程度の規模の物件になると、必ず購入を検討している人たちの間でネット掲示板などにスレッドがたって、さまざまな情報交換がされています。担当者のつぶやいたちょっとした失言までネットで大きく取り扱われてしまいますので、売る側も大変です。ましてや販売も終わりに近づき、「値引き」の話になると、あっという間に情報が駆け回ってしまいます。昔のように「あなただけの特別プライスですよ」などといい加減なことは口走れなくなっているのです。新築マンションとて車と同じく、売れた途端に中古マンションになってしまいます。マンションという存在があたりまえ(コモディティー)になっている限りにおいては、他物件との差別化は難しいと言わざるをえません。