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コモディティー不動産を買う

2018年12月31日「月曜日」更新の日記

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不動産をとりまく近未来の環境は「ヒト」「モノ」「カネ」が一律に増加することは期待できず、むしろこれらを効率的に集中的に集めたところが勝者になれることを述べました。あたりまえのことではありますが、今までの方程式どおりに行動するところに成功はないと言ってよいでしょう。つまり、コモディティー化したリアル不動産を買ってはいけないのです。コモディティー化したリアル不動産とはなんでしょうか。それは不動産としての特徴のない物件と、言い換えてもいいでしょう。マンションでいえば、郊外の駅から徒歩で2分以上も歩かなくてはならない案件。バスに乗らなければいけないとなると、もはや論外かもしれません。周囲の環境に特徴のない物件。洒落た商業施設もなく、若い人が住まなくなり、学校の生徒数が減り続ける町。これらの立地のマンションでは、たとえ新築でも、その不動産としての価値は今後ほとんど期待できないでしょう。ひところ流行ったタワーマンションはどうでしょうか。タワーマンションが珍しかった頃はその圧倒的な眺望の良さや共用部の充実度などが特長となって、よく売れました。しかし、あの忌まわしい東日本大震災は湾岸エリアに建つマンションの弱点=土地の液状化現象を現実のものにし、住まいの安全・安心に対する人々の意識を大幅に変えることとなりました。その後もこのエリアに建つマンションの多くが防災を売り物に非常用発電装置の設置や防災倉庫での非常用品の確保、土地の液状化対策などさまざまな対策を施しましたが、今ではこうした備えはあたりまえです。むしろ眺望が売りのマンションも一度住んでしまえば、日々のあたりまえの景色になるせいか、ここに価値を置くお客は意外に少ない、とのことです。これもコモディティー化現象のひとつなのかもしれません。一見豪華な共用部もこれを活用できる人もいれば、無用の長物としか感じられない人もいます。住民の年齢構成も時代とともに変わります。プールなどの水もの施設などあろうものなら月々の管理費だけでも大変な金額になるのです。非常用電源装置だってこの設備の維持管理には膨大な費用が今後かかってくることを、まだ多くの住民は気づいていません。コモディティー化という「あたりまえ化」が価値を下落させるのです。

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