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マティーニー杯で実感する物価高

2019年1月14日「月曜日」更新の日記

2019-01-14の日記のIMAGE
夜半にチェントロ(中心街)まで所用が1件。帰宅時にPiazza Della RepubblicaにあるホテルThe Savoyへ、夜光虫のように吸いよせられます。筆者にとってのホテルのバーは、勝手知ったるよく訪れる場所。しかし以前に入ったフィレンツェの五つ星ホテWestinExcelsiorでは、マティーニがどうにもマズくて許せなくて……という経験がありました。英米では広く親しまれる古典的なカクテルであるマティーニですが、イタリアでは浸透していないのです。パーフェクトな代物には出会えないのでは?という暗澹たる気持ちを引きずりながら、ホテル内のバーに向かいます。腰を落ち着けてオーダーをしてみれば、カメリェーレ(給仕)からは、「ウオッカなのかジンなのか」「ジンの種類は何が好みなのか」「レモンはビールをするのかしないのか」「オリーヴは中に落とすのか」などと、とやかく細かく注文を聞かれます。そして出されたマティーニは、カクテルグラスも大きく、日本国内で標準とされているグラスの2倍はあろうかというもの。こわごわ、ひと口飲んでみます。あれ、美味しい。冷えたジンとヴェルモットの配合も完璧で、きちんとマティーニではありませんか。イタリア国内で多く見られる大雑把で粗雑な味ではありません。さすがは19世紀にオープンしたロンドンの名門ホテルであります。スタンダードな昧をイタリアの地でも確立しているとは、いやはや恐れ入りました。見事なまでの五つ星のホテルですよ。客層、それからフレスコ画を生かした内装や佇まいもしかり、すべてが本物です。このマティーニの値段はいかほどのものなのでしょうか?「16ユーロ」。ふう~、ホテルの醸し出す雰囲気などから、30は覚悟をしておりました。

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