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極端に走る、間違ったマスコミの演出

2019年1月20日「日曜日」更新の日記

2019-01-20の日記のIMAGE
昨今マスコミでよく話題に上る住宅分野のテーマに「欠陥住宅」があります。「一見すると普通の住宅だが、床をめくってみると、そこにはなんと信じられないような光景がといった類のテレビ番組です。後半はその欠陥をめぐって、建築の専門家や弁護士が買主と売主の交渉の間に入って熾烈な攻防が続く。そして責任追及を試みていく過程で、売った側の業者が覆面でテレビの取材を受けている最中に暴言を吐いたりするシーンを見た人も多いでしょう。雑誌も含めておおよその編集の趣向は「不動産業界は悪徳業者が多い、気をつけろ」的なものが大勢を占めます。片や、これもよく見かけるのが「今どきのお宅拝見」番組です。「お宅」の住人はタレントから一般人まで幅広い。玄関から始まって、水回り、居室、そしてリビング、場合によっては屋上にたどり着いたりして終了、となります。その間、レポーターの賛辞は始終続く。ところが不思議なことに、この手の番組にはその用地購入や建築に携わった不動産会社や設計者はほとんど登場しません。施主である住人が賞賛を浴びるだけ浴びて終わる。「住宅情報」というメディアに11年間携わり、買う側と売る側のベストマッチングを自らの役割としてきた私は、こういった風潮にとても違和感を持ちます。

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