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シックハウス対策

2019年2月4日「月曜日」更新の日記

2019-02-04の日記のIMAGE
気密化したことで湿気がこもる。こもった湿気を躯体に入れないように、さらに気密性を高める。こうなると、新鮮な空気の出入りするすきまはありません。窒息住宅の完成です。この負のスパイラルはシックハウスを招き、死者まで出たのを重大視した国はやっと重い腰を上げました。緊急に有識者を集め、5年かけてやっと対策を打ち出したのが2003年(平成15年)です。その対策が、『建築基準法関係シックハウス対策技術的基準』です。これは法律なので、必ず守らなければならない条件です。細かく決められたものですが、要点を絞ると大きく分けて2つになります。①家の中に使う建材・材料のホルムアルデヒド含有量を規制する。さらに使用面積の制限もする②一日型時間換気装置を回し、2時間に1回、型時間で吃回、家全体の空気を入れ替える。この2点になります。つまり、建築会社側には「建材の質と使用量の制限」と「換気装置の設置」を、そして住む人には「換気扇を回し続けること」を義務づけた事になります。これは、もし、「電気代がもったいない」と換気扇を止めてしまいシックハウス症候群を発症してしまったとしても、それは住む人の自己責任という結論になります。これでシックハウスの発症を抑えられる、と法律制定で一安心しました。しかし、何度も述べてきたように5年を経てなお、減るどころか、今も患者は増え続けているのが現実です。通気の良い、心地よい湿度を保つ、つまり、「自然に呼吸する家」が広まっていれば、シックハウス患者も減る。私は確信しています。自然に換気がされ、家じゅうの空気がいつも新鮮。適度な湿度を保つから、結露せず、カビも発生しにくい。このように、家が健康ならば住む人の健康も保証されています。さて、日本に蔓延している高気密・高断熱の家の、何が悪いのか。高断熱はいいんです。外の気温変化の影響をできる限り抑えて、家の中の冷暖房による冷気・暖気は逃したくない、というのは正しいと言えます。やはり問題は高気密や湿気をこもらせてしまうことにありました。何がどう悪いのか、見ていきましょう。

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