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幸福は山頂にも「ふもと」にもある

2019年2月22日「金曜日」更新の日記

2019-02-22の日記のIMAGE
「あー、おれも金もちの家に生まれたかったな」『美丘』石田衣良人を羨ましいと思うことはだれにでもある。「あー、オレも金持ちの家に生まれたかったな」とか、「あんな美人とつき合いたい」とか、「あの人のように、身長があったらな-」とか、「彼はスポーツ万能でいいな-」というように、自分が欲しいと思っているものを持っていたり、実現したいと思っていることを実現している人を羨ましいと思うのだ。しかし、いくら人のことを羨ましがっても、望んだものが手に入るわけではない。「よし、あのようになろう」と発奮する人もいるだろうが、多くの場合、そんなことを望んでも実現するはずがない、というあきらめが先に立つのではないか。それに、実際問題として、羨ましいと思ったことが手に入らなくても、それで自分が不幸になるわけではないことが、だんだんわかってくる。また、年齢を重ねるにしたがって、若いときに欲しいと思ったものに、それほどの価値を感じなくなったりもする。つまり、金持ちの家に生まれなくても幸せになれることが、だんだんわかってくるのだ。石田衣良氏は作家。「旅行に行っていいところと、住むのにいいところはちがう」『老後の大盲点』フレディ松川都会に生活していると、田舎暮らしにあこがれたりするものだ。そこで、老後は田舎で暮らそうという人も、珍しくない。同じように、日本を離れて外国旅行をしてみると、すべてが物珍しく新鮮で、いいところばかりが目に入る。というわけで、定年後は、この国で暮らそうという人も、多くなりつつある。人によって力点のおき方は違うが、風景が美しいとか、物価が安いのが魅力だというのだ。しかし、外から見ていて、「いいなあ」と思う世界でも、内側に入ってみると、いいことばかりではないことは多い。まして旅行中に感動した外国で生活しようとするなら、その前に考えてみなくてはならないことがたくさんあるのではないか。知り合いはいるのか、言葉はできるのか、風俗習慣になじめるのか、年間を通しての気候がわかっているのか……。何事においても、成功例だけではなく、失敗例にも目を向けることが必要なのではないか。フレディ松川氏は湘南長寿園病院院長。

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