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「快」がずらりと並ぶ食卓

2019年2月25日「月曜日」更新の日記

2019-02-25の日記のIMAGE
「すべて物事を間に合わせにするのはよろしくないが、わけて飲食において最もよろしくない」『随園食単』衰枚食べたり飲んだりすることは、生命を維持する上で、どうしても必要なことだ。さらに、「医食同源」といわれているように、何をどう食べるかは、その人の健康問題にも、ライフスタイルにも、大きくかかわってくる。だから、それらのとり方がいいかげんであってはならない。食べるにつけ、飲むにつけ、さまざまなことにこだわりを持つのは当然のことだろう。また、「食文化」という言葉があるように、食べたり飲んだりすることは、文化の領域の問題でもある。だから、ただ、生命を維持する手段というだけにとどまらない。たとえば、どんな材料を選ぶか、どんな料理方法にするか、どういう盛りつけにするか、どういう食べ方をするかなど、どの一つをとっても、〃間に合わせ"というレベルを超えてしまう。だから、探求すれば探求するほど、その世界は広がるし、深くなっていく。飲食に関することへの知的なこだわりは、飲食をかぎりなく豊かにしてくれる。衰枚(一七一六~九七)は清の詩人。「食事はまとめてというわけにはいかない」『ランクアップ井』瀬尾まいこ食事は毎日しなければならない。一週間分食いだめをするとか、一ヵ月分食いだめするというようなことはできない。いろいろな都合で、一日に二食とか、一食ということもあるが、基本的には三食ということになっている。そして、そういうリズムを守らないと、からだのリズムが乱れ、生活のリズムが崩れていく。一人暮らしをしていると体調を崩したり、生活が乱れたりしがちなのは、きちんと三食とるというリズムを守らないからでもある。メンズは、精神的自立、経済的自立、生活的自立が必要とされるが、多くの男性は、生活的自立が苦手だ。特に「男は仕事、女は家庭」という生き方をしてきた男は、単身赴任になったり、妻に先立たれたりすると、きちんと三食とる生活を維持できなくなる。そうなって初めて、毎日きちんと食事ができたことのありがたさがわかるのだ。三度の食事という何でもないようなことが、じつは、われわれの生活を律している。瀬尾まいこさんは作家。

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