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成功を「私物化」するな

2019年2月26日「火曜日」更新の日記

2019-02-26の日記のIMAGE
「一将功成りて万骨枯る」『己亥歳』曹松凱旋してきた将軍は、意気揚々としている。それを迎える群衆は、将軍の戦功をたたえる。しかし、戦いにおいては、多くの将兵がいのちを落としている。それなのに、戦場で散った人たちのことは忘れ去られようとしている。同じように、われわれはスターや、スターに祭り上げられた人物に熱狂する。だが、それらの人たちの背後に、日の目を見ずに消えていった多くの人たちがいることを忘れてはならない。どのような分野においても、周囲から注目されたり称賛されたりする人がいる。そういう人たちが高い評価を受けるようになったのは、決してその人一人だけの力ではない。ところが、有名になればなるほど、称賛されればされるほど、その功を自分だけのものにしたがる人たちがいる。また、そういう人にゴマをすって、そのおこぼれをちょうだいしようとする人もいる。われわれは、それぞれのライフスタイルを通して、さまざまなメンズと出会うことになるが、謙虚さと気品は失いたくない。曹松は晩唐の詩人。生没年不詳。「もう少し頑張ってみよう」『小説・吉田拓郎」田家秀樹自分では一生懸命努力しているつもりなのに、なかなか成果があがらないときがある。計画が計画通り進まなくてイライラしたり、先が見えないことにがっかりしたり、いつまでたってもチャンスらしいチャンスに巡り合えないことに悲観したり……、われわれの日常は、かならずしも順風満帆というわけではない。そんなときには、気持ちが落ち込む。「どうしたら、もっとうまくいくんだろう」と一人で考え込んで、暗い気持ちになることもある。「もう、こんなことはやめて、別のことをしたほうがいいのではないか」と、方向転換を考えることもある。そんなときには、結論を急がずに「もう少し様子をみてみよう」という気持ちになってみてはどうか。「短気は損気」だし、「待てば海路の日和あり」ともいうではないか。そうやって少し心に余裕ができたら、今度は「もう少し頑張ってみよう」と、自分で自分を励まそう。すると、この言葉が、未来に希望をつなぐ魔法の言葉になってくれるだろう。田家秀樹氏は作家。

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