老後のことを考えると持てる人は持つべきだ
2019年3月21日「木曜日」更新の日記
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- "日本の住宅事情や、社会保障などの現状と将来を考えるときに、「もし家がなかったらどうなるのか」という心配があることは事実です。
これは老人ではありませんが、体が悪く職もない若いお母さんが、電気・水道代を滞納して双方を止められ、子供が餓死した事件がありました。
生活保護の申請をしていたのですが、「書類が不備である」との判断で市役所の窓口で拒否されていたのです。そのために、お母さんは2週間、子供は1週間、飲まず食わずでいて、子供が餓死しました。
これがニュース報道で伝えられると、お役所はその日から生活保護の適用をしたのですが、あまりにも人間味のないお役人の仕事です。
このようなことは、1人暮らしのお年寄りなどになると、可能性の大きい問題です。もちろん、福祉は大切ですが、その前に、自分の生命や生活は自分が守らないと、餓死する可能性もあるのです。
世の中は、親切な人もいますが、概してお役所は不親切な対応が多すぎます。
お役所のその担当者が悪いのか、それともお役所というのはそういうところなのかはわかりませんが、残念ながら日本では弱者が浮かばれない面が多いのです。
アメリカなどでは、ボランティアの活動が盛んですから、近くに立場の弱い人がいれば、地域ぐるみで助けたりします。また日常的に、パーティなどが行われて、地域の人を孤立化させない習慣があります。
ところが日本では、餓死してミイラになるまでわからなかったというような事件は珍しいことではありません。
そのようなことを考えますと、将来、働けない、お金がない、というときに、せめてわが家があれば、それを担保にして生活費を捻出できないことはありません。
その意味では、家は生活の場でもあり、いざという時の財産でもあるのです。「家は値下がりするではないか」ということもいわれますが、少なくとも若いときからローンを支払って手に入れたものは、それなりの価値があり、当面の生活には困らない資産になります。
それに、たとえ健康でも、老後は収入もなくなるし、年金もあまりあてにはできません。
家賃を支払って、それでも、普通に生活できるほど、内容はよくないのです。それが可能なのは、一部の高級官僚くらいなものでしょうか。
それでなくても、一生借家に住まうというのは、いわば仮の宿にすむようなもので、不便なことがたくさんあります。
たとえば、借家契約にしても、これからは「定期借家権」という制度ができて、期限付き更新なしの契約では、今までのように借りたらこちらのものである、というわけにはいかないのです。期限がきたら出ることが条件の契約だからです。
アパート・マンションの大家さんもそれが魅力で、アパートを建てたり、人に貸すようになるでしょう。そうなると、貸す側の力が大きくなりますので、期限がきたら他を探さなければならなくなります。
ところが若いうちは問題がないにしても、老人になってからは、貸したがらない人も増えてきます。年齢を重ねるに従って、家を借りるという点での条件は悪くなるのです。第一、保証人も見つからなくなってきます。
それだけ、年齢を重ねることや、収入が極端に減ってくるということは、社会的な信用度も減ってくるのです。家もお金も、他人からものを借りるという点では、高齢化することで極端に借りづらくなってくるのです。
そのような点から、少なくとも、雨露をしのぐわが家くらいは自分のものにしておかないと、惨めな老後を送ることになります。"
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