親の家が手に入る人は無理をしない方がよい
2019年3月22日「金曜日」更新の日記
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- "日本の住宅の需給関係は、人口よりも住宅戸数の方が多いといわれています。しかし、都会に出てきた人が、過疎地に家があるといっても、それは家があるということではないのです。
それでも最近では、都会で子育てが終わった老夫婦が、子供を嫁に出してしまって、ふたりで暮らしている例が多くあります。
また、つれあいがいなくなって、一人住まいの場合も多くなります。そのような家は、間違いなく遺産として残ります。このような人はあえて家を求めなくても、老後はそこに住めばよいわけですから、狭いながらも楽しいわが家で、当面借家住まいでもかまわないのです。
家を買うことばかりが人生ではありません。それに、日本は家を買うことに負担が重すぎるのです。ローンを支払うために、人生を送っている人も多くいます。
その点で、やがては家は親から残されるという人は、無理をすることはないのです。ただし、親の面度をろくにみないで財産だけをあてにしていると、年金が厳しい最近では、家を信託して、財産を食いつぶして豊かで楽しい老後を送り、後にはなにも残さない、という考え方も増えてきますから、計算高い生き方をしていますと、親からこのような仕打ちを受けることもあります。
それは「仕打ち」というよりは、親として当然のことで、何でも親のものを期待して、自分は親に対して何の役にも立たないという生活をしていれば、当たり前の結果なのです。
それは自分がまいた種です。悪いのは他の誰でもない、自分自身なのです。
これからは親も老後が厳しい時代です。やっと手に入れた家でも、子供に生活を頼れる時代ではないし、子供もそのような意識がない現在では、親としても、自分の老後の生活は自分が守らなければならない状況ですから、家を担保にして生活費を銀行から借りることに、何の異論も唱えることはできないのです。
その点からいえば、「親の家がある」というのは、老後の住宅の保証が必ずしもあるということではないので、親の生活力や、親と自分の信頼関係をしっかり見届けなければならないのです。
その上で間違いなく家が残るようなら、無理をしてローンを抱えることはないのです。"
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