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賃貸向中高層住宅の特殊性と計画上の留意点

2019年10月21日「月曜日」更新の日記

2019-10-21の日記のIMAGE
建物が高層化すれば,それだけ重くなり,その重みを支えるために,柱や壁などが太く厚くならざるをえない。そうすれば、鉄筋量もコンクリート蛍も多くなるし、基礎工事も強固にしなければならなくなり、強固な杭が必要になったりして,それだけ建築費はアップする。また、建物が5~6階建と高層化すると,エレベーターなども必要となり,それだけコストアップになるばかりでなく、エレベーター・ホールとか廊下が必要となる。それだけ,賃貸できる有効率が圧縮されてくる。そして,家賃水準というものは,それぞれの地域によって相場というものがあり、どの地域の鉄筋コンクリート造の共同住宅なら大体いくらと決まっていて、建物が高層化したからといって、また建物の質が多少よくなったからといって,それほど値上げできるものではない。とすると,建築コストだけ上がっても,それが家賃収入の上昇につながらず,採算割れになることが多い。都市近郊の場合,エレベーターなしの3階建ぐらいの階段式で建築するのが,建築費も最も安く,有効賃貸面積も最もよいようである。こういわれてみれば,これはあまりにも当り前のことである。しかし、当事者や設計者になると,この当り前すぎることが目に入らなくなることが多い。コンサルタントは,これに巻き込まれず、常に冷静な判断でアドバイスをしなければならない。(商業ビルの事業上の特殊性と立地条件)

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