管理人はだれ！？

2019年12月13日「金曜日」更新の日記

彼らが不動産を直接所有する代わりにリートを選択していることと、リート への投資が大いに加速化しているということだけである。機関投資家がますます多くのリート株を所有する動きは、既に本格的に始まっている。一九 九六年一月一四日付ウォールストリート・ジャーナルの「オランダの基金、米国リートに水し ぶきを上げる (Dutch Fund Makes Splash in U.S. REITS)」の記事は、ほぼ一〇〇万人のオラン ダ人就労者の年金基金であるスティヒティング・ペンシォンフォンツ・ABP(ABP)が行 うリート投資を特集した。この記事には、一二五〇億ドルの資産を管理するABPが、米国の リートに対し既に一〇億ドル以上を投資し、「一二億ドル規模の米国内にある不動産ポートフ ォリオを、二〇〇〇年までに四倍にする」意向であると報じた。また、カリフォルニア州教職 員退職年金は一九九六年中頃、一八億ドルの価値がある不動産の全部または多くをリート株に 換えたいと発表した。一九九六年秋には、プルーデンシャル・インシュアランス・カンパニー・ オブ・アメリカが、五六億ドルもの手持ちのホテル、オフィスビルその他の不動産のほとんど 全てを売却する、そして、そのような新戦略との関係から、不動産のいくつかをリート株に換えると発表した。