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情報の透明性の向上

2020年1月15日「水曜日」更新の日記

2020-01-15の日記のIMAGE
わが国の不動産市場においてクリアすべき第三の課題は、不動産投資に係る客観的かつ透明性の高い情報を市場関係者の間で整備し、投資家が容易にアクセスできるようにすることである。情報の透明性が重要であることを示す一例は、フランスの不動産小口化商品SCPI(societeciviledeplacementimmobilier)の不振である。SCPIは、ピーク時にはフランスの不動産投資額の二五%を占めることもあったが、近年は非常にマイナーな存在となっている。九六年以降のフランス不動産市場の回復傾向からも取り残されたままである。SCPIの不振には複数の要因が絡んでいるが、フランスの関係者から多く指摘されるのは、投資対象物件のディスクロージャーが不十分であること、SCPIの資産評価額がマーケット価格と乖離していること(マーケット価格より約二〇?三〇%上振れているのではないかとの見方が多い)等、情報が不透明なことである。今後、わが国の不動産市場に係る情報の透明性を向上させるために、具体的には、物件評価の適正化、テナント情報等の一層の開示、投資パフォーマンス評価のベンチマークとなる投資インデックスの整備の三点が求められることになろう。

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