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ニ五歳で独立したパラブの才覚(1)

2020年2月5日「水曜日」更新の日記

2020-02-05の日記のIMAGE
"イギリスが大好きなくせに、私自身どこかで欧米人を苦手としていた時期が長くありました。今でも北アイルランドやウェールズ、スコットランドの僻地に行くと「イングリッシュは高慢ちきで付き合いづらい」「イギリスの中でもイングリッシュだけは別格。自分が特別だと思っている」との声をよく聞きます。 広い意味で、私も彼らと似たような感覚をイギリス人に抱いていたのかもしれません。ロンドンでも移民と呼ばれる人々、特にアジア系イギリス人とは気後れする事なく付き合えるのですから。 パラブ夫妻と共に買い物をしていた私は、彼がどのような道を経て今のビジネスを確立したのか、とても知りたくなりました。インドの北西部、グジャラート州出身のパラブの父親は、一九六〇年代後半、旅行で イギリスを訪れ、この国に移住する事を決めたとか。当時インドからの移民は多く、それは特別な事でもなかったようです。その後、二五年以上建築業に携わった父の元で、彼は子どもの頃から仕事現場を見て育ちました。 そんな彼が父親の仕事を手伝うようになったのは、二〇歳になってから。父親は兄と共に働いていたため、彼は違う会社で働きつつ繁忙期になるとマネージャー代わりにタイル職人やキッチン設備の職人など、八五人の従業員をまとめていたそうです。 勤めていた会社で、パラブは一カ月平均、二〇件のフラットのバスルームやキッチンのリフォームを請け負い、あるときなど、地方自治体の仕事で、六ヵ月間、四〇〇件のフラットを手直しした事もあったそうです。彼のリーダーとしての才覚を認めた人々は、パラブに職人の道を目指すのではなく、現場監督になったほうがいいとアドバイスしたとか。"

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