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ニ五歳で独立したパラブの才覚(2)

2020年2月6日「木曜日」更新の日記

2020-02-06の日記のIMAGE
"周りの推す声もあり、彼は勤めていた会社を辞め、二五歳で独立。ところが、会社をはじめたものの顧客もなく安い仕事を大量に引き受けなければならず、収支が釣り合わない苦労に直面します。「ロンドンで生きていくにはとてもお金がかかるのです。だから、きた仕事はどんどんこなして自転車操業。それでも資金が不足したら銀行に行って借りなければいけない」 パラブの言葉はずしりときました。誰かの下で働いているときのほうがはるかに楽で、ストレスも緊張もなかった。自営の難しさを二〇代で経験した私には、彼の気持ちがとてもよくわかりました。しかも、ここは世界中から集まってきた人がしのぎを削る大都市、ロンドンです。 はたして彼に転機が訪れたのは、インドの不動産会社が抱える顧客との出会いでした。日本の企業をはじめ、いくつかの優良不動産会社を紹介されたパラブは、その真面目な性格と誠実な見積もりが評価され、次々と顧客を開拓していきます。そして現在では、賃貸物件の専任業者として一五〇近い物件を管理するまでになりました。 パラブは現在、弟と共に会社を運営しています。従業員を一五人抱え、大きな仕事が入れば、自営の職人を集め四〇人近いチームを組む事もあるそうです。 そんな彼の学歴を尋ねたところ、「実は、今学校に通っている最中です」と言うのでびっくり。弟は電気に関して、パラブは配管とガスシステムを現在専門学校で勉強中とか。 「ガスと電気、これがイギリスで住宅業界に関わるためには最も必要とされる専門知識第なんだ。どんな物件も賃貸に出すとき、専門業者による証明書の提示が必須だからね」それにしても、従業員を抱えて会社を運営しながら学校へ通うなど、大変な事です。 「弟と代わるがわる現場に出るなど、工夫が大変ですが、六時からはじまるイブニングクラスと昼間のクラスを組み合わせれば何とかなりますよ」 キャリアのための勉強ではなく、全ては同業者との競争に勝ち抜くため。すごい向上心だと思いました。"

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