差別をどう乗り越えるのか(1)
2020年2月7日「金曜日」更新の日記
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- "二五歳で社長と聞けば起業家というイメージが付きまとい、どこか軽い印象が拭えませんが、パラブと話していると地に足が着いていると感じました。このぶれない。感覚をいったいどうやって培ったのか。彼のもともとの真面目さに加え、弱肉強食、競争社会のロンドンという厳しい環境がそうさせるのかと、改めて考えさせられました。日本でゆとり世代といわれる若者との接触が多い私には、カルチャーショックですらあったのです。
実は独立する前、ITの勉強をしていたパラブは、その道に進もうかと考えた時期もあったようです。けれど、イギリスのIT産業は半分以上がインドなど他の国に流出していたため、自分の進路を変えたのだと言います。もちろん妻ラニの事もあったからでしょう。
二人はラニが一五歳のときからの付き合いで、彼が独立して間もなく結婚。現在経理を担当するのは彼女の役目ですが、今日のようにいつもパラブの現場に顔を出しては、夫の世話を焼いているようです。タイル店、ホームセンター、照明の問屋など、この日も彼女は最後までかいがいしく付き合ってくれました。
数年前に行われた、あるチョコレート会社の人種別貧富の分布調査によると、イギリスで一番貧しいのは白人のイギリス人、二番目はインド系イギリス人でした。"
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