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インド製品は品質が良い

2020年2月11日「火曜日」更新の日記

2020-02-11の日記のIMAGE
"ところで、一〇年前に東京・吉祥寺に自宅を新築したとき、コストダウンのために私は中国製のアンティークレプリカの照明を数多く使いました。見た目にはフェイクとはわからないくらい装飾性の高いデザインなので、これで良しとしたのです。同じような話として、イギリスではインド製のものが重宝されています。 吉祥寺の家を建てた後、ロンドン郊外サリー州に暮らす女性作家が、老朽化したビクトリア時代の戸建てを買って丸ごとリフォームしたときの話を聞きました。彼女はドアノブから照明まで、リフォームに必要な部材を全てインド系イギリス人の店から買ったそうです。本物のアンティークではないものの、見た目にはさほど変わらず、何より自分の予算内で理想とする空間ができ上がったと喜んでいました。 インテリアが大好きなラニがこう教えてくれました。「わざわざ部材や家具をインドに買いに出かける人もいるくらい、ロンドンでいいなあ、安いなあと思うもののほとんどはインド製なのよ」 ところが人件費が安いインドでできた物も、イギリスに来るやいなや値段が高騰します。たとえばハンドメイドのテーブル一つとっても、インドでは八〇〇ポンド(一二万円)が、この国に入ると六〇〇〇ポンド(九〇万円)とたちまち高級家具になり、庶民の手に届かぬ物となってしまうというのです。[パラブ夫妻に案内されたゴスペルオークの小さな照明店は、そういう現実に反して、とてもリーズナブルなものが揃っていました。私が見つけたスタンドは、本物そっくりの枯れ枝の先に小さな電球が付いたディスプレイ感覚のTreeTableLampというもの。 デパートやインテリアショップで見ると二〇〇ポンド(三万円)近い値段だったのに、 ここではわずか二五ポンド(三七五〇円)。暖炉の横の収納棚、カボットの上に置くのにぴったりなので迷わず購入しました。 実はこれもインド製。店主のインド系イギリス人は、輸入元から商品を卸してもらって販売する小売業者で、リテイラーと呼ばれる小さなこの店を長年経営していました。 他店では正規料金で販売するのに、この店では展示品だからと更に価格を下げてくれたのです。 イギリスの人々から、インド人は品質について嘘をつかない。だからメイド・イン・インディアは信頼できるとの評判を聞くにつれ、イギリスの美しい住宅にインド製品が深く関わっている事実が見えてきたのです。"

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