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住宅リフォームは財テクになる

2020年2月13日「木曜日」更新の日記

2020-02-13の日記のIMAGE
"実は当時イギリスでは、ロンドンから北西へ七〇キロほど離れた街ミルトンキーンズなどのニュータウンの開発とともに、新しい住宅が建設されていましたが、新しい家を建てるより、リフォームするほうがはるかにコストが安かったのです。 また、新築より、タウンハウスなど伝統的な英国住宅を好む人が多かった事も理由の一つでした。 このような古くて設備もおぼつかない老朽物件には、いわゆる「あばら家」同然のものが多く、安い価格で手に入ります。そこで買い主は、イギリス全土の問屋やホームセンターの安い商品を使って、立派な内装を作り上げるのです。生まれ変わった最新設備の美しいフラットは、売却する事で高額な利益をもたらし、それがもっと立派な家を買う資金源になるのです。これが人々が熱狂する英国リフォームの醍醐味です。リフォーム工事がはじまると、私のフラットにもいろいろな問い合わせがありました。近所の住人や地元業者などからの、「売る気がないか」という誘いです。まだ工事が終了していないのに、彼らは改装されモダナイズされる期待を抱いて先手を打とうとしているのです。日本で工事中の問い合わせといえば、ほとんどが騒音などのクレームの類なので、これには驚きました。「パラブたちが作業するかたわらで、朝から晩まで掃除をしたり、タイルの貼り方を考えたり、ドアノブを買いに走ったりと、大忙しの私にとってはその対応どころではありませんでしたが......。「パラブたち職人は家の前の道路に車を停めるため、駐車許可証を買っては朝八時から夕方五時まで作業をすると、車を移動しなければならないと言って帰っていきます。それでも終わらないときには、誰かがハムステッドヒースの公営駐車場などに車を移動して、私たちの帰国に間に合うよう対応してくれました。「私のように外国からやって来て二週間で工事を終了させようという者にとっては、高値で売れる事より帰国時までに工事が終わるか否かが最大の関心事だったのです。、後で思えば、イギリスの人々の「家好き」ぶりには、多分に財テク要素が含まれていることがわかります。"

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