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イギリスの暖房 セントラルヒーティングはエコな暖房システム

2020年2月14日「金曜日」更新の日記

2020-02-14の日記のIMAGE
"イギリスの暖房機器といえば「セントラルヒーティング」が一般的です。日本でも北海道など一部都市で導入しているエリアがありますが、まだまだ知られていません。簡単に、セントラルヒーティングの機能や形態について説明をしてみましょう。 まず、イギリスのセントラルヒーティングとは、ボイラーによって温められたお湯が温水タンクを通って、各部屋を暖める仕組みの事です。しかも、この温水は、生活用水として利用する事も可能で、たとえばシャワーや洗濯、食器洗いに利用する事ができます。 使用した温水は自動的に補給されます。このセントラルヒーティングの優れた点としてまず挙げられるのが、ストーブのように火傷をしたり、エアコンのように空気が乾燥したり、温風によってホコリが立つ事がないという点。そして直接的な燃焼による暖房ではないため、煙による空気の汚れがなく、換気の必要がないのも大きなメリットです。 各部屋全体を温水によって均等に暖めるので、それぞれの部屋の温度差が少なく、家の中全体を快適な暖かさで保つ事ができます。さらに、パネルにタオルなど洗濯物をかけておくとたちまち乾燥し、温められます。そういった点ではデロンギなどのオイルヒーターと同じです。 いい事ずくめの暖房機器のようですが、もちろんいくつかのデメリットもあります。たとえば、セントラルヒーティングが作動中にシャワーなどで大量のお湯を使った場合、(貯水タンクの大きさにもよりますが)温水の温度は一気に下がり、温まるまで少し待たなくてはいけません。四人家族の場合、一人がお風呂に入るとお湯がなくなるケースもあるといわれています。また、イギリスの場合、セントラルヒーティング自体、非常に古い物が多く、しょっちゅう故障するというのもよく聞く話です。そのせいで腕のいい「配管工」という専門業者は引っ張りだこです。それにしてもなぜ時代遅れな暖房システムを使い続けるのでしょう。 それは、イギリスをはじめヨーロッパの古い家で、壁の中に埋め込まれた配水管を取り替えるのは大変な工事だからです。温水タンク、細い配水管がいまだに主流なのは、多少の不便が伴っても、骨董品のような住宅に価値をおく考えが根底にあるからです。 いずれにせよ、このセントラルヒーティング、厳冬のイギリスでも暖かく快適に過ごす事ができる、エコな暖房である事は間違いありません。"

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