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イメージどおりのシャンデリアを求めて

2020年2月24日「月曜日」更新の日記

2020-02-24の日記のIMAGE
"それにしてもいよいよ窮地に追い込まれた感じです。パラブたちが作業をするフラットに戻り、ペンキ塗りの打ち合わせを済ませると、再び頭を悩ませたのは新たなシャンデリアをどこで見つければいいかという事でした。 イギリスの冬は、午後三時を過ぎると陽は傾き、黒い闇がぐんぐん街を呑み込んで長い夜が始まります。せっかちな私は、こちらの準備が追いつかないためにリフォームの段取りが狂う事が一番嫌でした。それでなくても手違いや雪で工事は遅れ気味になるのですから。 夜になっても追い込みで家に帰らないパラブたちを見ていると、明日までにリビングの照明を何とか運んでこなければと、スタッフと話しました。実際パラブからも天井裏にシャンデリアを留め付ける土台を作るため、どうしても今日、明日中には用意してと釘を刺されていました。 主立ったショップはポートベローロードなどのアンティーク店も含め、全て見尽くした感があり、在庫を抱える店が一体どこにあるのだろうと思いめぐらせたときに、ハムステッドの近くにある「ベントクロスショッピングセンター」を思い出しました。 英国を代表するスーパー「マークス&スペンサー」をはじめ、「オースチンリード」「ティンバーランド」など、ファッションから宝飾品、スポーツ用品、書店、レストランまで入ったロンドン北部の巨大なショッピングセンターです。 インテリアにこだわるイギリス人の口からたびたび名が挙がった「ジョン・ルイス」がそこに入っているとわかり、あのデパートなら見つかるかもと、タクシーを飛ばして駆けつけました。ここは一八六四年の創業以来、高い品質の製品をリーズナブルな価格で取り揃える事で人気を博し、現在では、イギリスにおける顧客満足度ナンバーワンともいわれる王室御用達のデパートです。 閉店間際にもかかわらず、場内はクリスマスプレゼントを駆け込みで調達しようとする人々で溢れかえっていました。私たちは人混みをかき分け、一目散に「ジョン・ルイ第ス」の照明売場に走りました。「最初からここに来るべきでしたよ」スタッフが言うまでもなく、天井からは所狭しとあらゆる種類のシャンデリアがきら びやかに吊り下がっています。しかも、その三分の一はセール価格に下がっていました。「私はメモを片手に気に入ったシャンデリアの価格と特徴を書きました。レジは長蛇の列で、万が一、在庫がないとき二番手、三番手をすぐに出してもらうためのメモです。売場を三周すると、三位まで順番を付け、店員を探しに行きます。 前にローラアシュレイの店で、開き戸に使いたかったガラスの取っ手の対の一個は、在庫がなかったため、店員に展示品を売ってくれと頼んだところ、珍しくその人はペンチとドライバーでディスプレイから外そうと試みました。結局工具がかみ合わず、ボードから外せなかったので展示品の取っ手を買う事はできませんでした。ここでも在庫切れ、展示品不可と同じ事が起きないとも限りません。"

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