待ち遠しかった我が家との再会。
2020年2月26日「水曜日」更新の日記
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- "懐かしのパラブたちがいるかと思ったが誰もいない。
そればかりかクローゼットのレール、取っ手の取り付けもまだ。シャンデリアも取り付けていない。前回、パラブの腰痛から時間切れとなった工事。その後、進めていると聞いていたのに、この有り様。腹が立つも、あの真面目な彼がいったいどうしたのか不安になってくる。彼と会う事自体、気が重く憂鬱に。キッチンには取り付けるはずのブラインドも放置されている。縦×横のサイズが逆にでき上がっている。これでは使えない。また、やり直しだ。これで工事が全て完了するのかと不安に。
小さな寝室の足先が沈み込むような柔らかなカーペットの上に、今回同行した編集スタッフ、マモルの寝床を作る。風邪を引かないように掛けぶとんをベッドの横の隙間に敷き詰め、毛布も数枚重ねる。それを手伝うマモルは心底楽しそう。一年前、下町のショーディッチでマーケット取材中のマモルにバッタリ出会ったことがある。
「どうも」と声をかけられた。あんなに心細げな彼は初めて見た。今、あのときの根無し草のような淋しげな表情は彼にはない。私たちは拠点を持った。それは清潔で暖かなフラットだ。
スタッフみんなでロンドン最古のコーヒー店「コーヒーカップ」にてスパゲッティ・アラビアータの夕食。リフォーム業者との行き違いはあったけれど、カーペットを敷き詰めたホーリーロウは東京の自宅以上に居心地良く、魅力的な住居になったと部長。クローゼットには自分の服が待っていてくれた。とはいえ、この家にまだ慣れない私は、依然、「ここはどこ?」状態。"
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