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なぜマンション住まいを選んだか

2020年3月1日「日曜日」更新の日記

2020-03-01の日記のIMAGE
和子さんは夫の四十九日を終えたころから、母親の説得を始めた。年を重ねていく母娘二人の住まいには「マンション」が便利で住みやすく、快適であることを根気よく話した。和子さんはなおも渋る母親を連れだし、マンションを見て歩いた。いくつも見て歩いたが、母親が納得するようないいマンションは、なかなか見っからなかった。その話を聞いた私は、古い友人に相談してみた。幸いなことに、その友人が住んでいる同じマンションに売りが出ていた。さっそく和子さん母娘を引きあわせ、友人の部屋をじっくりと見せてもらうことにした。友人はご主人が仕事で出張しているときに、マンション住まいを体験してもらうために和子さん母娘を泊めてくれたりもした。こうしてついに、和子さんの母親はマンションに住み替えることを承諾したのだ。さあ、そうと決まったら、家の処分を急がなければならない。仕事をスタートさせる準備もある、家の処分もある、マンションのリフォームも考えなければならない。夫の死を嘆き悲しんでいる時間はない。かえって気が紛れていいと、仕事仲間は思っていたようだ。私の友人も、親しい設計家やマンションに出入りしている施工屋さんを紹介してくれたりして、新しい住まいの準備はとんとん拍子ですすんでいった。家が売れるまでの入手金の一部も、父親と夫の保険金、退職金などでどうにかなって、マンションのリフォームが始まった。和子さんは3LDK+S(サービスルーム)の部屋を大きく設計し直すことにした。母娘各々の部屋を広くとるため、三部屋を二部屋に、母親の部屋には日本間を一部(三二床の間つき四畳)設けることで、母親の気持ちを大事にした。とくに幸いだったのは、部屋と部屋の間仕切り壁が取りはずせたことだった。マンションをリフォームするのは、制約が多くてなかなか思うようにはいかないのが常である。とくに、壁はぶち抜けない場合が多い。

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