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大成功の設備投資

2020年3月4日「水曜日」更新の日記

2020-03-04の日記のIMAGE
和子さんは、以前の住まいは古くて広くて、年老いた母親にはけっして住みやすくなかったと思っている。だからこそ、今度は住みやすく、快適に、心地よくしようと、至るところに心くばりをしたという。そのひとつが床暖房である。リビングやDKはもちろんのこと、洗面所兼脱衣室、トイレと廊下も床暖房にし、スリッパを追放した。「母はもったいないを連発しているけれど、一日中、自然にあたたかくて居心地がいいとご機嫌がいいのよ。母だけでなくて、友人たちにも評判がいいわ。床暖房にしてよかったわ」と和子さんはご満悦である。それぞれの寝室はベッドなので床暖房にしなかったが、余熱が流れてほのかにあたたかく、快適だという。寒い一月末から二月はガス代が三万円ちょっとかかり、ぜいたくだけれど、快適性を考えれば、リーズナブルと和子さんはいう。いま、和子さんがいちばん気がかりなのは、家が売れてないことである。兄たちから遺産相続が再燃してくるのは必至、避けて通れないことだが、あせってもどうしようもないと、半ば長期戦の構えをしている。それにつけても、五〇代の終わりに父親と夫をたてつづけに失い、悲哀の洗礼を受けた和子さんだが、悲嘆の中でのマンションへの住み替えは正しい決断だと私は思う。和子さんは週四回、仕事場に出かけ、あとは自宅でホームオフィスよろしく、ワープロとFAX、電話、コピー機を備えて企画や原稿書きの仕事をし、満足した生き方をしている。

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