部屋探しは重要!快適な生活を送る方法!あたらしくらし

トップ > 令和2年3月> 5日

大成功の設備投資(2)

2020年3月5日「木曜日」更新の日記

2020-03-05の日記のIMAGE
どうしても入りきらない母親の思い出の品は同じマンションの倉庫を借りて収めた。老いた母親をいずれは「在宅介護」しなければならなくなるが、住みやすくリフォームし、快適に、心楽しく母親と暮らしていけるようにしたから、住み替えには納得していると和子さんはいいきる。費用は大改造したので二〇〇〇万円あまりもかかり、新築と変わらないという友人もいたが、「年を重ねていく二人には万全を期した住まいの設備投資は大切だったのよ、サニタリー部門と台所は人間らしく、心地よく生きていくには、欠かせない投資だからー。そして床暖房は迷ったところだけど、してよかったと思う。既製のマンションを自分の望むようにリフォームするには、お金と根気とエネルギーがいるものね」。以下は和子さんの経験からの貴重なアドバイスである。まず、スペース、サイズが決まっている中で、自分の希望を実現していくための工夫とこだわりをもちつづけ、専門家とともに住宅設備展示場やショールームを納得いくまで見て歩き、中途であきらめたり、妥協しないこと。次に、専門家に投資するのを惜しまないこと。自分の希望、要求を全部提示し、共に住む人を交えて、とことん話しあうこと。とくに、高齢者の頭の切りかえをしていくこと。長年慣れ親しんだものにだけ固執せず、いいものを取りいれていく柔軟性をもってもらうように努力すること。そして、高齢者と住むには、部屋の内装の素材と色調に配慮することが大切だということである。この三つのことを守った和子さんは、「変形の四畳の日本間を母親のためにつくったけれど、この日本間が母親の心をなごませ、納得させたと思うのよ」という。ここで和子さんと休日の午後、抹茶を入れて楽しんでいる母親をみて、費用がかかりすぎたことを後悔しないと、和子さんはきっぱりいう。

このページの先頭へ