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仕事を続けながら母のリハビリもできる住システム(2)

2020年3月22日「日曜日」更新の日記

2020-03-22の日記のIMAGE
ここに転居してほんとうによかった」と話し、その表情は明るくキラキラ輝いて見えた。母親高子さんの日課は、朝一〇時から午後七時までデイサービスセンターで、数人の入居者の人たちと歌を合唱したり、歌に合わせて手足を動かす歌体操をしたり、輪投げやボール投げなど、遊びを併せて軽いトレーニングをする。昼食や夕食は一階の喫茶店でとれるようになっている。ただし、高子さんは偏食がちで、好きなとろろそばやうどんしか食べないようだ。だから、忍さんはなるべく、母親と夕食をいっしょに食べるように努めているという。一方、高子さんのリハビリは週二回で、専門の病院に通い、仕事の都合で忍さんが行けないときはデイサービスセンターのスタッフが交替で付き添ってくれる。はじめは手の訓練をする作業療法と歩くための理学療法の二つを一日でやっていたが、半年後からは作業療法と理学療法が別々の日となり、週二回通わなくてはならなくなった。正直いって往復のタクシー代と付き添い料の個人負担は大きく、なんとか一日で作業療法と理学療法が受けられるような、患者とその家族の側に立った医療政策ができないか、心から願っている。リハビリの効果をあげるために、鍼灸治療をしたり、気功も取りいれたり、トイレの時間を活用して発声練習や指で数を数える練習をさせたり、忍さんは教育ママになったつもりで、母親のリハビリ訓練にいまも励んでいる。こうしたリハビリが功を奏して、高子さんは驚異的なまでに手足が動きだし、少しではあるが自力で歩ける可能性が出てきている。忍さんにかすかながら、期待とあかりが見えはじめた。・シニアハウスに移ってほんとうによかった。ここではいろんな人たちとふれあい、互いに助けあう態勢が整っており、寝たきりにならないように、デイサービスセンターがあることがなによりいい。「思いきって、マンションを売り、母親とふれあいのできるところに住み、安心して仕事が続けられることはこの上ない幸せ、母は私の人生そのものだから。終いの住みかを探し当てることのできた私たちは恵まれている。母の顔に笑顔が戻り、手を引いて近くまで買物に出かけられる日を待ちつづけている」と忍さんはいう。

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