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四〇代でシニアハウス入居を決めた家族

2020年3月23日「月曜日」更新の日記

2020-03-23の日記のIMAGE
山縣さん一家は名古屋の昭和区御器所にある「シニアハウス紅梅」に三世代が仲よく生活している。山縣さんたちが入居しているところは総戸数七戸というこぢんまりとしたシニアハウスだ。先に紹介した山本忍さんや近山恵子さんが入居している生活科学研究所の一連のシニアハウスのひとつで、実験版ともいえる。ここに建築される以前から、七戸の入居者は定期的に集まって相談しながら、シニアハウスの構造、設計、住まい方、そこでの生き方などを十分に話しあってきたので、七戸の関係は非常にうまくいっている。いま八三歳の山縣仁夫さんは一〇年前に妻をガンで亡くしてから三年間、ひとりでマンションに暮らしていた。が、当時四一歳だった長男の裕文さんと妻の忍さんはひとり暮らしの仁夫さんが気がかりで落ち着かない日が続いた。「そんな不安をかかえていつまでもいるよりも、父仁夫さんのマンションと、裕文さん夫婦のマンションを処分して、この自立型のシニアハウスに、二世代が住むことを決意した。裕文さん夫妻が気にいったのは、コーポラティブ方式をとっているので、互いに生活設計などを建築士と話して、住まい方に応じた間取りの相談や注文を受けいれられることだった。とくに、父親仁夫さんにとって心強かったのは、一階に診療所が設置されたことだった。一般に、シニアハウスには人生の終着駅の集団というイメージがあり、若々しさがないと思っていたけれど、若い家族も、子供のいる家族も住む共同体という雰囲気が、山縣さん親子の心をとらえた。しかも、名古屋の中心地に出るのに二十数分ほどであり、音楽好きでコンサートに行方くのが大好きな仁夫さんにとっては好ましい立地だった。裕文さんも通勤時間は三〇分で、交通の便から見ても、環境の面から見ても申し分がない。

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