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四〇代でシニアハウス入居を決めた家族(2)

2020年3月24日「火曜日」更新の日記

2020-03-24の日記のIMAGE
裕文さん夫妻はここに移り住んでから、二人のお子さんに恵まれ、いまでは親子三世代同居という理想的な生活をしている。「奥さんの忍さんは三世代同居は全然苦にならないといっているが、それは結婚前に四世代同居を体験しており、年寄りも子供も一緒に暮らすのは自然だと思っていたのだ。仁夫さんにとっても、裕文さんにとっても、これは幸運なことだった。間取りを考えるにあたっては若い夫婦が夜遅くまで起きていても、父親の安眠を妨げないように、中間に家族共用の部屋を置いて、父親の住空間と自分たちの空間をほどよく離した。妻の忍さんは将来、自宅で茶道教室を開きたいという希望があり、最初から炉を切ってもらったという。これも、コーポラティブ方式のおかげだと裕文さんは満足している。ふつうのマンションでは無理な注文であったし、受けいれてもらえなかったことではないだろうか。バブル前だったため、信じられないような価格で、5LDK(九五平方メートル)でおよそ三六〇〇万円。名古屋は安いとはいえ、これは実にリーズナブルな価格(両方の家を売って不足分は公的ローンを利用)だったのも気にいっている。こうした自分たちの体験から、高齢者になってから人生設計を見直し、住まいを考えるのでは手遅れで、若いうちから自分の人生設計、生活設計を考えておくことが大切だと裕文さん夫妻は強調する。裕文さんが二世代、三世代同居を見据えて、四〇代早々にシニアハウスに入居したその先見性には学びとりたいものがあると思う。もちろん、こうした街中の共同体を一貫して推進している生活科学研究所の高橋英與代表の理念が、こうした住みよい、買いやすい住宅づくりを生みだしていることを忘れてはならない。

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