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在宅介護するとき、されるとき

2020年3月26日「木曜日」更新の日記

2020-03-26の日記のIMAGE
10年間介護を体験して思い知ったこと
やまや山崎摩耶さんは区民健康センターで、10年間、在宅ケア・看護をしてきたこの道のベテランである。「やさしき長距離ランナーたち」(潮出版社刊)の中に、介護した人々の生き方が紹介されている。在宅ケアに欠かせないものに、介護しやすい住宅をまず考えないと、在宅ケアがスムーズにいかないと山崎さんはいう。医・食・住、足りて介護なりたつというのが山崎さんの持論である。以下、山崎さんの体験にもとづいたアドバイスをまとめてみたい。これまで、住まいはひとつは資産価値、ストックとして考えられてきた。しかし、これからはストックからフロー化へ、意識改革することが大切になってくる。つまり、どう生きていくかを考えた上で終いの住みかを考えないと、単に家という箱物のハードとして捉えるのでは、高齢化社会に対応できないところへきているということだ。誰しも、老化のプロセスは予測できない部分が多いだけに、自分の生き方を明確にす方ることが五〇代以降の住まい方を決めるためにもたいへん重要になる。子供の巣立ち後は夫婦二人だけの生活にする生き方もある。反対に、子供と同居し、二、三世代で住み分ける生き方もある。子供とスープのさめない距離に住まう人もいる。呼び寄せ老人という言葉ができたように、子供が老親を呼び寄せることもある。いくつかのケースが五〇代から六〇代にかけて起きてくる。一般に、子供が成人してほっとしたとたんに、今度は老親の介護が待ち構えている。それも、これからは一夫婦で両方の両親、つまり四人をみていかなければならない時代だから大変である。とくに、団塊の世代からはそうなってくる。そして、団塊ジュニアの世代になると、子育てする親はいても、親をみる子はなし"を覚悟しなければならない。そういう老いのプロセスを各人が考えて、自立できる住まいづくりを五〇代からは考えていくことだ。

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