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事故の九割は住まいの中で起きている

2020年3月27日「金曜日」更新の日記

2020-03-27の日記のIMAGE
人口動態の統計に出ていることだが、外で事故を起こす人はたったの一割、九割が家の中で起きている。また、風呂で転んだとか、階段から落ちたとかの事故は六五歳以上に多く、六割が死亡していることにも注目したい。老いとともに、こうしたリスクを頭に置いて考えることが大切だ。そうした視点で、玄関の広さ、ドアの幅や形態、上がりかまち、廊下の素材、敷居、段差、部屋と部屋の仕切り、じゅうたんの問題、壁と家具、柱などの凹凸、照明などを点検する必要がある。住みなれていても、老いたときを考えると、リスクになるものはないか、チェックしておくに越したことはない。次に、住まい方に可変性をもたせることが大切になってくる。たとえば、トイレと浴室を仕切った壁が取りはずせれば、身体が不自由になったとき、ドアなしで往来できる。三番目に、五〇代からの住まいは快適性、安全性、機能性、健康性を考えなければいけない。使いなれた道具の点検(減らしたり、整理することを心がける)をし、今後取りいれたい新しい道具の検討をしておく。四番目に、どこで死ぬか、終いの住みかを考えることだ。家を選ぶか、病院や老人ホ方ームなどの施設か、あらためて考えておくこと。どこで死を迎えるかが決まれば、住まいをどう設計するかが、はっきりしてくる。現在、八五パーセントの人が病院で死を迎えている。最近は閉じこもり症候群が非常に多いというデータがある。家の中に閉じこもり、寝たり、ぼんやりと一日中なにもしないでいるのはよくない。外へ出やすい開放的な住まい、そのためには玄関がなくてもいいぐらいの発想が必要だ。・さらに、もしも障害が生じたとき、リハビリがしやすいことや、介護者が共に入れ、ケアできる広さの浴室、トイレなども視野に入れておきたい。また、専用の寝室は六畳はほしいところ。陽あたりや通風なども考慮に入れなければいけない。血縁より地縁、人的環境がよいこと、近所とうまくいく関係が必要である。その点からも戸口が開かれた家というのは大事な要素となる。建築法に、どの部屋にも窓がなければならないとあるが、窓も外とのつながりをもつ重要なものだ。だからこそ、ドア、窓などについても十分に配慮したい。

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