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バリアフリーは欠かせない

2020年3月28日「土曜日」更新の日記

2020-03-28の日記のIMAGE
もうひとつ大切なことは、少なくとも、五〇代からはバリアフリーを取りいれ、老いに備えることだ。現在は健常だと信じ、「まだ五〇代なのに、バリアフリーは早いよ」という人が多いが、五〇代からはあっという間に心身が衰えていくこと、適応能力が低下することも考えておかなければならない。心身の衰えに合わせてリフォームしていくことは、まず不可能でできないからこそ、バリアフリーを取りいれておく必要がある。長い介護の経験の中で、山崎さんは次のことを強調する。障害がおきてから改造をする負担は、本人にとっては相当なもので、不安な心理状態をおこすことになる。その改造が大きければ大きいほど、本人の気持ちが落ちこんで、ストレスが強くなり、自閉症などの症状が出てくることもある。-バリアフリーにしておけば、症状に合わせて手を加えていけばよく、徐々に住みなれることができる。いちばんバリアフリーにしたいところは、床、壁、ドア、廊下、トイレ、浴室、台「所、洗面所である。高低が自由に変化できる洗面所や台所(椅子や車椅子使用可など)、トイレで失敗してもすぐ隣が浴室で、しかも壁がなければ手当てがしやすいし、介護者から見たらケアが非常にやりやすいので、可変性のある壁、ドアとゆとりのある広さはあらかじめ見積もっておきたい。もうひとつ、介護の立場からいうと、寝室からトイレ、浴室へと動きやすいように、パーセント壁をいつでも自由に取りはずせるとか、ドアを広く、引き戸にしておくとか、フラットで、高低が自由に変化できる態勢が望まれる。こうした住まいのバリアフリーのほかに、道具のバリアフリーも重要だ。たとえば、ベッドの高低、戸棚の上下、便座の上下、調理台、洗面台、椅子なども弾力的にできるように考慮に入れておくことだ。それから、足元を照らす廊下の下部の照明、寝室の足元を照らす小さな照明、トイレの判明しやすい照明サインなども工夫したい。これは介護者にとっても、作業がしやすく、必要なものだ。そして、突然の大改造、模様替えはやらないこと。そのためにも五〇代から先を見越してバリアフリーを勧めたい。また、介護の立場からいうと和式よりは洋式が好ましい。しかし、病院のように機能的にしすぎると回復を遅らせることもあるので、無理せず生活の延長で和式を洋式にしていくこだ。もうひとつ大切なのは、モノとモノとの境目をはっきりさせることだ。テーブルの縁やじゅうたんのヘリの色差別、階段、廊下の境目などはきちんと識別しやすいようにしておく。高齢者は視野がせまくなり、色彩感が衰えるので、このことも、五〇代からは考慮に入れておきたい。

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